ヒアリングセンターによくある質問をまとめました。ご参考にしてみてください。
補聴器は、汗や水分に強いですか?
静かな場所での会話でも聞き違いがある。
音量不足の可能性が高いと思われます。調整(音量を大きく)してもらいましょう。
静かな場所でも雑音が気になる。
静かな環境でも気にならない程度の雑音が存在します。一般的に補聴器は静かな環境ほど増幅度が高くなるように設定されています。周りに大事な音がないか監視をしているような状態です。
最近の補聴器には、そういった雑音を抑える雑音抑制機能や非常に小さい音のみ増幅度を調整できるなどの機能を備えた補聴器がありますので補聴器の調整である程度の改善は可能です。
また、補聴器の装用経験が浅い方ほど雑音が気になる傾向がありますので、装用経験に合わせて段階的に調整を変更していくことが効果的です。
騒がしい場所での会話がよくきこえない。
限界はありますが、片耳装用の場合は両耳装用にすれば改善する可能性が高くなります。
また補聴器によりますが、雑音抑制機能や指向性機能付きの補聴器であれば、それらの機能を上手に活用してみましょう。
※聴力によっては、両耳装用での効果が出にくい場合があります。
男性の低い声や、女性の高い声など聞き取りやすい声と聞き取りにくい声がある。
聴力によって聞き取りやすい声は変わってきます。まず聴力に合わせて補聴器を調整することが必要です。
つぎに、補聴器を装用した状態での聴力測定(補聴器装用閾値測定)を行うことをお勧め致します。
装用状態での測定で、過不足無く補聴されているかを確認し、必要に応じて調整を行うことが大事ですのでこのような測定ができる補聴器販売店へ相談することをお勧め致します。
また、言葉の聞き取りには「声の大きさ」「会話の速さ」「周りの雑音」「相手の滑舌や話し方」など様々な要因が影響します。いつもより少し近くで、少しゆっくり話してもらうことで改善する場合もあります。
チャイムや電話のベルがよくきこえない。
チャイムや電話のベルの音にもよりですが、比較的高い音の音量が不足している可能性があります。
調整(高音域を中心に音量を大きく)してもらいましょう。
電話での会話が聞き取りにくい。
補聴器を装用して電話をする場合、いくつか注意することがあります。
まず受話器のあて方です。受話器からの音が補聴器のマイクで集音されなくてはなりません。
耳あな型補聴器の場合、マイクの位置は耳の穴にありますので通常通り受話器を耳にあててご使用頂けます。
しかし、受話器を耳にギュッと押し当てると「ピーピー」と音が鳴ることがありますので、耳の穴を塞ぎ過ぎず指1本程度耳から受話器を離してあててみましょう。
耳かけ型補聴器の場合、マイクの位置は耳の上にあるため受話器のあてる位置は耳の穴ではなく、耳の上にあてなくてはなりません。
テレビがはっきり聞こえない。
まず、テレビの視聴環境を確認しましょう。テレビを見る部屋は静かですか?テレビの位置は補聴器を装用している側にありますか?テレビが遠すぎませんか?
テレビをより聞きやすくするためには、テレビ以外の音をなるべく少なくし、いつもより少し近くで、補聴器を装用している側にテレビが来るように座ってみて頂くと聞き取りやすくなると思われます。
言葉を聞き取りやすくするためには、「聞きたい音」を大きくし、「聞きたくない音を」を小さくすることが大事です。
例えば、テレビのそばで掃除機をかけているとどうでしょうか?静かな部屋で聞いている時より聞き取りにくくなると思います。
テレビを見るときは、なるべく周りの音を小さくして、テレビの音が聞き取りやすくなる環境を作ることが大事です。
また、テレビを見るときのテレビからの距離や向きも大事です。音の大きさは距離を半分にすると4倍大きくなります。テレビからの距離を少しでも近づけることで音の大きさが各段に変わってきますので座る場所変えてみたり工夫が大事になります。
また、一部の補聴器では専用の送信機を使い、テレビの音を直接補聴器で聞くことができます。
テレビの聞き取りにくさを改善させるための方法は色々ありますので、補聴器専門店でご相談されることをお勧め致します。
食器の触れ合う音、新聞をめくる音、水の流れる音など、高い音が頭に響く。
大きな音を抑える最大出力や比較的高い周波数の音が大きい可能性が高いと思われます。
最大出力の調整をしてもらいましょう。改善しない場合は高音域を中心に調整をして周波数特性を変更してもらいましょう。
自分の足音が大きく聞こえてしまう。
足音にも色々な音色があります。畳の上を歩く時と板の間を歩く時では音色が変わってきます。
補聴器は音色ごとに音を小さくしたり(増幅度)大きな音をブロックする(最大出力)調整ができますので補聴器専門店で「こういった時に足音が大きく聞こえた」と、相談されると良いでしょう。
補聴器を装用しても言葉がはっきりしない。
難聴の種類によっては補聴器を装用しても効果が得られない場合があります。
補聴器は耳の聞こえを健康な状態に直してくれるものではなく、低下した聴力を最大限利用できるように耳から入る音を補正することを目的としています。
また、補聴器の状態が聴力に合っていない(調整不良)や、話している方の話し方の問題も考えられますので補聴器専門店へ相談されることをお勧め致します。
「ピーピー」鳴って上手く使用出来ない。
【考えられる原因】
(1)調整不良
ハウリングキャンセラー付きの補聴器であれば活用する。但しハウリングキャンセラーを使用することで、きこえが悪くなった場合は、(2)の 解決方法をおすすめいたします。
(2)耳栓または、補聴器の型が不適合
ポケット型補聴器、又は耳かけ型補聴器の場合は耳栓の変更や、イヤモールドの作製(修正)をお勧め致します。
耳あな型補聴器の場合は型の修正や作り直しをお勧め致します。
自分の声がこもる、または響く(反響する)
【考えられる原因】
色々な原因が考えられます。
(1)調整不良の場合
再調整をしてもらいましょう。調整して改善しない場合は、下記の項目に該当すると思われます。
(2)補聴器が合っていない。
型式、又は機種(耳あな型補聴器→耳かけ型補聴器。耳かけ型補聴器→オープン型の耳かけ型補聴器)を変更してみることをお勧め致します。
(3)ポケット型補聴器、及び耳かけ型補聴器使用で、耳栓やイヤモールドが原因の場合耳栓を変更、又は修正。
イヤモールドの場合は型の修正、または作り直しをお勧め致します。
(4)耳あな型補聴器の場合
型の修正、又は作り直しをお勧め致します。
補聴器は毎日使わないといけませんか?
必要な時だけ装用している方も多くいらっしゃいます。
しかし、補聴器の音質で言葉や生活音を聞き慣らす必要がありますので、装用初期は短時間でもなるべく毎日装用することをお勧め致します。